誰に向けてるのか

ゲーム原作のアニメを観ていると、時折「ああ、このシーンはゲームやってる人にはちょっとした胸熱展開なんだろうな」とか

「このキャラ、モブぽくない恰好でちょこちょこっとしゃべって消えてったけど、原作知ってる人なら『おお』てなる子なんだな」とか

ぼんやり思ってしまい、そこからちょっと作品に対して引き気味なってしまうことがある。

まあ、引いてしまうかどうかは人それぞれだし、逆にそこがいいという人もいるかもだが、「知ってないとわからない」という状況が生まれやすいゲーム原作アニメって難しくない?と思うことがしばしば。

そういう作品が増えている昨今、新規プレイヤーを取り込みたいのか、既存プレイヤーに対してのサービスなのかわからない時がある。

例えば、ゲーム内で起こるイベントがアニメ化で再現されたとして、既存プレイヤーはある種の感情の動き(感動もしくは不満)が起こるであろうが、プレイしてない人からすれば、数多あるアニメ内の印象的な出来事程度にしかとらえてもらえない、ということも起こりうる、ていうかよくあるのは前述のとおり。

ゲーム体験での積み重ねと映像作品で感じる積み重ねは似てるようで違う。

インタラクティブ性が高いゲームでの体験はやはり強烈なものとなるし、それをアニメで再現するとなったらそれはゲーム的な見せ方から離れなければならない。

これはかなり大変だ。よくそんな難しいことやろうと思うね…と感心する。

とはいえ、ゲームのアニメ化による相乗効果で両方とも売れた、という事例もいくつかある。

それらは何が良かったのか。私見ではあるが、今度まとめてみよう。