40年ですってよ

ダンバイン」が放送開始より40年ならば「エルガイム」だってそうでしょうよ。

随分と時間が経ったわけだけど、初見のインパクトは忘れられない。

メカデザインについてはいろいろなところでさんざん語られてるので割愛するが、デザインに次ぎ、衝撃を受けたのは火器装備の独自性だ。

携行火器として銃の形態を採るロボットアニメが多い中(オーラショット等例外あり)、「エルガイム」に登場するメカ、ヘビーメタルはパワーランチャーという筒状の」ビーム兵器を装備し、メカ本体からエネルギーを供給して使用するという類を見ない火器だった。

当時のおじさんからすれば「ガンダム」(とそれ以外)の影響で「メカの携行火器は銃形態、しかもライフルに限る」という固定観念にとらわれていたので、このアイデアがどれだけ新鮮だったことか。

銃のような形態のバスターランチャーもあるが、あれは銃と呼べるだろうか。では何かと問われれば「バスターランチャー…だよね」としか言いようがない(モチーフは対戦車ライフルなのだろうけど)。

エネルギー供給の仕方も、パワーランチャーならエネルギー供給チューブが1本、バスターランチャーなら3本と、直感的に強さがわかりやすくなっている。

この二つの火器を演出材料として組み合わせることで、映える絵面が生まれ、おじさんのような少年の心をわしづかみにしたのである。

そんな独自性の塊である「エルガイム」。この作品で採用されたメカデザイン群が、まさか今現在まで影響を与え続けているなど(主に某プラモで)当時は想像だにしなかった。

ストーリーはともかく、メカデザインという観点から見ると、大きな転換点となる作品だったのは間違いない。いまだに好きだよ「エルガイム」。